マガツバライ
ブランド:light
ハード:Nintendo Switch
ジャンル:新世代バトルアドベンチャー(テキストアドベンチャー)
媒体:パッケージ版/ダウンロード版
ダウンロード版・体験版入手先:https://store-jp.nintendo.com/item/software/D70010000046303
備考:主人公を含めフルボイス、システムサウンド、システムボイスを実装
はじめに
同じLight様のブランドでDies iraeというとんでもない名作がございまして、PSP版をVitaでアプコンプレイは言葉にならない絶頂感を提供いただいたことでした(過去形)。
SwitchにDies iraeが移植された。これはすごいとやってみた。システムサウンドが存在しなかった。どうあっても難しくございました。
ただ、どうにかこのSwitch版Dies iraeをプレイできないかと様々な攻略サイト様を読みあさっていたときに、まるで太陽のように輝く本作マガツバライの情報へ触れ至ったのであります。
マガツバライで調べましたら体験版がありまして、NetReaderNeo経由で手元のSwitchへダウンロードいたしました。システムサウンド、カーソル移動音、果てはシステムボイス。主人公ボイスも引続き実装。買わない理由が全て消え失せまして、製品版を購入いたせばあとは勢いプレイプレイプレイ。体験版のサウンドボリューム調整が一部反映されないバグが製品版で消えていた喜びへも感謝をいたしつつ、終わるのを惜しい悔しいと思い続けながらプレイいたしたことです。こんなにも面白いのに終わるなど信じられないと惜しまれるほどに充実した時間はさて、終えてみれば「魂を喜ばせる」技法を身につけ磨く大切さを薫陶いただいたことでした。大切にしつつ公私へ役立てております。気持ちの良い道徳の教科書。皆様もぜひお試しください。良いものでございました。
ゲーム概要
マガツバライはテキストアドベンチャーである。
表示される活字を読み進め選択分岐を選ぶことで未来を切り開くのだ。
アクセシビリティー
1.物語は活字を読むことで先へ進むのですが、そのうち人物の台詞には全て音声が収録されておりますので該当部分の目視の必要なし、視力が結果的に必要ありません。
2.主人公を含めて音声が収録されております。令和になれど主人公にボイスのない作品少なくない中で、しっかりと存在します本作をぜひ広く手に取っていただきたい。
3.システムボイスを実装。オートモード、バックログ、クイックセーブにクイックロード、コンフィグ表示にセーブロード。ことある毎にキャラクターボイスによりプレイ状況が音声通知されます様子はちょっとしたスクリーンリーダー。各所に配置されたシステムサウンドと併せて大いに視力を補います。少なくとも理解さえしてしまえば何ら苦労せずお楽しみを頂けます。
これら3要素から本作は視力を必要といたしません。
土御門羅睺先生の人生相談コーナー
面白い時間を過ごすために余暇の娯楽として接するTVゲームなればこそ、まずは面白いことこそ要諦。全てはそこからスタートするものでございます。
面白い本作が視力を必要としないエビデンスを満々として存在されていた。順序はまず面白いことが軸となっております。
例を一つ。
どういう場面かは申しません。詳細も控えます。が、主人公石動隼人の青春なる懊悩への年長者からのアドバイスとして次のようなやりとりが交わされる時日は特筆されると考え、憚りながらここに引用を失礼申し上げます。
土御門羅睺:ようはあれじゃろう。自分は運良く健全に強くなれたから、そうなれんかった者のためにも身を粉にして頑張らにゃいかんのではなかろうかと。
変な義務感と罪悪感にとらわれとるのならやめとけやめとけ。意味もなければきりもないわ。ついでに方法としても極めて下策よ。
それはお前に、石動隼人に合っとらん。
己が魂を喜ばせずしてどうして強くなれようか。
石動隼人:魂を、喜ばせる……?
土御門羅睺:何も難しい話じゃないわ。己を知るものは強いというだけのことよ。
自らの本質を理解し解き明かし、飢えを適切に満たしてやれば魂という性根は喜びに打ち震える。そして健やかに成長してゆく。言ってしまえば当たり前の話じゃろ。
つうかこりゃ、霊奏士に限らず勉学でもスポーツでも何でもそうじゃろがい。血反吐を吐くような努力を幾ら重ねたとて、愉しんでいる奴にはそうそう勝てん。
意欲的に学ぶ輩は嫌々している連中と比べて伸び率が違うわい。「才能が同等なら」っちゅう枕詞は必要じゃが、これは重要な部分であろう。
石動隼人:でも、世の中やらなきゃいけないことだって…。
土御門羅睺:あるわなぁ。辛くても成さねばならん試練や運命、そんな息の詰まる概念も世界にゃ雲霞の如しであろうさ。
だがそれも、あくまで己が外にある事情よ。内に潜む自らの欲求に比べれば些事も些事、一顧だにする価値もない塵芥じゃわ。
自分自身をまっとうに伸ばせるかどうか、もっと言えば…そうさなぁ、
実りある生涯を送れるかどうかという観点で観れば、器に合わぬ無理も無茶も論外としか言えんだろうて。
石動隼人:俺が俺らしくあれるかと考えたら……ははは、ちっとも喜んでねぇや。
土御門羅睺:己が本性を認め、愛し、須く肯定し抜くこと。
のぉ小僧、お前は一体何者よ。
石動隼人:ヘヘ、決まってらぁ。俺は俺、石動隼人だ。それ以外にはきっとなれねぇ。
だからちっぽけなおれは、俺のできること、やりたいことを、自分なりの精一杯で強くなっていけばいいんだ。
ありがとう、土御門さん。おかげでなんだか吹っ切れたよ。
土御門羅睺:水くさいのう。呼び捨てでええぞ、敬語もいらん。俺とお前の仲ではないか。
それにきっと、その内隼人も俺を呼び捨てにしたくて堪らなくなるじゃろうしのう。ヒヒヒ
引用は以上なのでございますがいかがでしょう。
最後が不穏ですがそれはそれ、このフレーズ一連、そう易々と導出される種類の哲学ではありません。
私はこの視座を素敵と感じました。
上記のやりとりに「良いじゃん」と少しでも思っていただきましたらば、2ルートのエンドを経て至る3つ目のグランドエンドへ到達突破いただくことで、魂を喜ばせる実感を抱いていただけることと存じます。やってよかったとなると、どうぞご期待ください。
おわりに
ともかくもプレイの様子を動画にしております。ぜひ実用にご覧をいただきまして、ひとつ行き帰りの道中、それどころではないこれは腰据えてやらにゃあと思われたらばTVへドックオンして大画面大迫力でお楽しみいただいて。
魂を喜ばせること叶うお時間と成られることを願っております。
せっかくのご縁です。スルーをされるのはあまりにも、あまりにも勿体ない。どうぞ以下の情報も参考いただきつつお試しください。
視覚支援情報
操作
- 左スティックを右へ倒す オートモード 音声ガイドあり
- 上下キー 選択肢の移動 メニュー移動等
- Aボタン 分岐決定 項目決定
- Rボタン 次の選択肢へ移動
- Lボタン 直前の選択肢へ移動
- Xボタン メニュー表示 当該メニューは左右移動 端で突き当たる
- Yボタン バックログ バックログ中は上下で移動 Yで台詞再生 X 右 A で当該シーンへ戻る
- 左スティックを右へ倒し続ける スキップ 音声ガイドあり
攻略 トゥルーエンド到達への手順
石動亜麻祢ルート、斑鳩翼ルートのエンディングへ到達することで、烏丸しおんルートへのアクセスからのグランドエンド到達が可能となります。
起動
Switchホーム画面からアプリ起動後、BGM再生後にタイトルメニュー表示。
タイトルメニューにフォーカスが当った時点で効果音(カーソル移動音)により通知される。
タイトルメニューは上下移動 端で突き当たる
タイトルメニュー
- ニューゲーム (初回起動時のカーソル初期位置)
- ロード
- コンフィグ
- ギャラリー
コンフィグ
コンフィグ画面でのボタン操作は次の通り
上下=項目移動(端で突き当たる
左右:選択中項目の値変更(端で突き当たる)
Lボタン・Rボタン:ページ(タブ)切り替え 端で突き当たる
Aボタン:On/Off項目における設定の決定
Xボタン:環境せっっていの初期化
Bボタン:設定を保存してコンフィグ画面を閉じる
ZLボタン:Aボタンと同様決定に利用
コンフィグ1ページ目
- メッセージウィンドウ透明度 右ほど濃い
- メッセージ表示速度 右ほど早い
- オートモード速度 右ほど早い
- 以下は後日掲載
コンフィグ2ページ目
- マスター音量 右ほど大きい
- BGMボリューム 右ほど大きい
- ボイスボリューム 右ほど大きい 視力を用いない場合最大を推奨
- 効果音ボリューム 右ほど大きい システムサウンドと劇中サウンドを兼用
- 台詞再生時のBGM音量 右ほど大きい 最大値はBGMボリュームと連動して上昇(BGMボリューム以上には設定不可)